少年検閲官
著者名:北山猛邦(著)
出版社:東京創元社
出版年:2007.01
ISBN :9784488017224
『探偵』が犯人。
推理小説では有り得ない文の並びですが、この小説では有り得てしまう文。
素直に驚いた。
こうゆうのがあるから推理小説はやめられないんだよねー。
一気に真相へ近づいてく瞬間、最高!
間奏をあとで読み返すと今度は違って見えるってのもいい。
この世界じゃないと使えないトリック。
この世界じゃないと使えない動機。
けど、楽しめました。
以下少しネタバレです。
ただ、致命的なネタバレは無いかと思われます。
書物が無い世界。
その世界の人間はもはや書物がどんな形なのかすら知らない。
テレビも無く、情報はラジオから。
そのラジオの情報も全て検閲されていて都合のいいものしか流れていないのかもしれない。普通の人間にそれを知る手立ては無い。
そんな世界で父から『ミステリ』を聞かされ『ミステリ』が無い世界で『ミステリ』を知っているクリス。
そのクリスが来た村で事件が起きる。クリスは色々推理をするが、『ミステリ』を知らない人たちは人の死が分からず推理をしない。
だが、村で起こった事件を少年検閲官・エノが解き明かしていく。
書物が在る世界でよかった・・・


