夕凪の街桜の国
著者名:こうの史代(著)
出版社:双葉社
出版年:2004.10
ISBN :9784575297447
こうのさんのほんわかとした絵とは裏腹に、この漫画には“原爆”という重いテーマが描かれています。
被爆者と被爆者2世の物語。
わたしは、もちろん被爆者でもなければ、被爆者が親や親戚にいるわけでもありません。
だから、きっとこの苦しみを理解できるわけではないと思う。
悪く言ってしまえば、「他人事」。
でも、理解できなくても、“そういうこと”を“知っておく”のは大切なことだと思います。
ぜんたい この街の人は 不自然だ
誰もあのことを言わない
いまだにわけが わからないのだ
わかっているのは「死ねばいい」と誰かに思われたということ
思われたのに生き延びているということ
そしていちばん怖いのは
あれ以来
本当にそう思われても仕方のない
人間に自分がなってしまったことに
自分で時々気づいてしまうことだ
10年もたっているのに、被爆した人の気持ちはとまったまま。
罪もない人が、ただそこにいただけの人が、どうしてずっと悩まなければいけないのだろう。
あの日の光景が離れない。
わたしはまだ20年も生きていない、いわばひよっこです。
でも、大人になったとき、「何故、生きてるのだろうか。」と考えることがあるのだろうか。
何故生まれてきたのか。
何故死ねないのか。
何故ここにいるのか。
何故この世に存在しているのか。
“どうしてあの時死ねなかったのか”
さっきも書いたけれど、罪も無い人々が、どうしてここまで考えなければならないのか。
戦争に意味はあったんだろうか。
たぶん、私がここに書いたことは、他の大人や、人生を長く生きている人たちが読めばものすごく内容が薄く、理解すら出来てないと思う。
それでも、10代のうちにこの本に出合えて“知ること”が出来たのが幸せです。


